「メンタルマネジメントとボルダリング?」「なんの関係があるの?」とおっしゃる方が多いかもしれません。
確かにそう思われることは承知ですが、実はメンタルヘルスにおいてボルダリングはとても有効なんです。
今回は僕が何年も続けているボルダリングのお話をしていきます。
ボルダリングって具体的に何?
みなさんもボルダリングという言葉は聞いたことがあると思います。
聞いたことが無い方はぜひここで知ってもらいたい!
2020年、東京オリンピックから初めて追加された競技スポーツクライミングというものがありました。
スポーツクライミングは3つの競技から作られており、スピードクライミング、リードクライミング、そしてボルダリングとなります。
スピード、リードについては割愛しますがボルダリングについて簡単にルールを説明しましょう。
ボルダリングのルール
ルールについてですが、決められた石(ホールドと呼ばれる)だけを使い、スタート位置からゴール位置まで登っていく。たったこれだけになります。
「え?めっちゃ簡単じゃん。」と思われるはずです。
そうです、ルールはめちゃめちゃ簡単です。
ですが、とても持ちにくいホールドがあったり、滑りやすいホールドがあったり、しっかり考えながらでないとすぐに落ちてしまうはずです。
ボルダリングの説明はこれくらいにしてボルダリングがメンタルマネジメントになぜ有効的なのかを解説します。
ボルダリングがメンタルマネジメントに与える影響
ボルダリングがメンタルマネジメントに与える影響を一言でいうとめちゃめちゃ考えるからです。
とってもシンプルなのですがこのめちゃめちゃ考えるという行為、メンタルマネジメントにはとても有効なのです。
というのもホールドを登る際は落ちないように落ちないようにと手、足、体の動かし方、体重移動などまで気をつけなければならずかなり高い集中力が求められます。
そのため、今悩んでいることや不安に思うことを考えている暇がないのです。
実はボルダリングがうつ病を軽減させる
2017年にボルダリングがうつ病に効くという研究内容が米科学的心理学会で発表されました。
ドイツで行われた研究で、ボルダリング初体験の鬱病患者100人以上を対象に行われました。
研究方法はとても簡単で、まず会場についてすぐに始めさせるグループとしばらく待機させてから始めさせるグループの2つのグループに分けられます。そして両グループともに3時間ボルダリングを行い、これを8週間続けるという研究内容です。
すると会場についてすぐに始めさせるグループはうつ病レベルが「重度」から「軽度」へ改善されることが示されるという研究結果が出たそうです。
研究者の方は「登っている最中は最大限に集中する必要がある。競技中は人生の色々なことに悩んでいる暇はない」と語っています。
さらにこの治療法の良い点は「うつ病で問題となる、※反すう思考を解消できること」「社会から孤立しがちな患者同士で仲間となって交流できること」
つまり登っている最中は余計なことを考える暇がなく、しかも周りとの交流の場が生まれるのです。
※反すう思考:ネガティブなことをぐるぐると考え続けてしまうこと
まとめ
今回は僕も続けているボルダリングがメンタルマネジメントに与える影響について解説してきました。
余計なことを考えずひたすら登ることを考えることで反すう思考を解消することができます。
悪いことを永遠と考えてしまう方にはうってつけのスポーツです。
しかも必要なものは動きやすい服装と専用シューズだけです。
専用シューズはジムで借りれるのであとは動きやすい服装だけですね。
また、他にジムに来ている方はやさしい方ばかりで登り方を一緒に考えてくれる仲間も増えます。
ぜひぜひ、ボルダリングでメンタルマネジメントに努めてみてはいかがでしょうか?
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